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[1996年8月26日:公表]

安全に使おう!家庭用殺虫・防虫剤<抜粋>

消費者被害注意情報(危害情報システムから)No4

蚊・ハエ・ゴキブリなど、家庭での害虫退治の方法は、ハエ叩き・ハエ取りリボンや接着剤方式のゴキブリ取りなど物理的な方法から、スプレー式殺虫剤や電気蚊取り器など化学的な方法へと変化し、それに伴って害虫に悩まされることも少なくなった。しかし、害虫退治に威力を発揮する殺虫剤の「化学物質」は、人間に害を及ぼすことはないのだろうか。 国民生活センター危害情報システムに寄せられた家庭用の殺虫・防虫剤による事故のうち、化学物質が原因で何らかの症状が起きたという申し出(以下、事故)は135 件である。これらの情報をもとに、殺虫・防虫剤を安全に使うための注意点をまとめた。 蚊・ハエ・ゴキブリなど、家庭での害虫退治の方法は、ハエ叩き・ハエ取りリボンや接着剤方式のゴキブリ取りなど物理的な方法から、スプレー式殺虫剤や電気蚊取り器など化学的な方法へと変化し、それに伴って害虫に悩まされることも少なくなった。しかし、害虫退治に威力を発揮する殺虫剤の「化学物質」は、人間に害を及ぼすことはないのだろうか。

 国民生活センター危害情報システムに寄せられた家庭用の殺虫・防虫剤による事故のうち、化学物質が原因で何らかの症状が起きたという申し出(以下、事故)は135 件である。これらの情報をもとに、殺虫・防虫剤を安全に使うための注意点をまとめた。

危害情報システムには、殺虫・防虫剤による事故が135件も寄せられている

 危害情報システムには、1985年度以降に殺虫・防虫剤による事故が 135件報告されており、このうち、60件はこの3年間に寄せられたものである。概要は以下のとおり。

さまざまな殺虫・防虫剤で、さまざまな事故が起きている

 事故件数は、殺虫剤90件、防虫剤45件。症状は、他の症状( 表注2参照) 、中毒症状、皮膚障害が多く、眼の障害も16件ある。

医者にかかる程の事故が5割近くもあり、治療1ヵ月以上の重症事故が5件もある

 135 件中、医者の治療を受けたか否かが分かっているものは103 件である。このうち、45.6% に当たる48件が医者の治療を受けている。1〜2週間の治療13件、1ヵ月以上の治療が5件もある。

重症事故が、ある種類の殺虫・防虫剤に集中するという傾向はない。

事故は、30〜60歳代の女性に多い

 各年代にわたっているが、30〜60歳代の女性、つまり殺虫・防虫剤をよく使う人に多い。5歳以下の乳幼児は4件と少なかったが、この4件はすべて虫よけスプレーによる事故である。

事故は、ここ数年増加している

 93年度9件、94年度21件、95年度30件と増加傾向にある。また、夏場に多く使う商品であるため、6〜8月に多く発生している。

殺虫・防虫剤は、気をつけて使おう(消費者へのアドバイス)

 殺虫・防虫剤は、消費者が十分注意して使うことが重要といえる。 以下に、殺虫・防虫剤の種類ごとに具体的なアドバイスを掲げたが、事故にあわないための基本は、殺虫・防虫剤の使用を最小限の使用にとどめることである。

 そのためには、害虫が発生しないように水回りやゴミ捨て場などを整備したり、家庭内を清潔に保つことが大切である。

蚊とり剤は、安全性と効果のバランスをとって上手に使おう。

  • 部屋を閉め切って2〜3時間使用した後、蚊を入れないように気をつけながら、いったん換気をし、それから部屋を使用する。
  • 蚊の活動時期に合わせて蚊とり剤を使用する。身近に多いアカイエカは、夜の8時前後、朝の6時から7時に盛んに吸血する。
  • リキッドタイプのものは臭いの強い商品を使う。臭いの強さで使いすぎが判断できるからである。無臭のものを使う場合は、タイマーをセットして使うと必要以上の使用が避けられる。

くん煙剤を使用したら、部屋には入らない。食品などは密封する。

  • くん煙剤は殺虫成分の濃度が非常に高いので、使用しはじめたら部屋には入らない。終わったら十分換気してから入室する。
  • 食べ物はそのままだと汚染するので、戸棚にしまったり、ラップフィルムで包む。汚染した場合には、洗浄して用いること。
  • 食器などは、汚れない場所に移しておき、汚染が気になるなら終わったあと洗う。
  • 布団や衣類などは、日に干したり、洗濯するとかなり減少する。

防虫剤の使いすぎに注意する

  • パラジクロルベンゼンなどの防虫剤は、環境や人体の安全性について疑問視する声もあるので、なるべく気密性の高い容器や包装を用いて使う。
  • 子どもの誤飮が多いので、防虫剤の置き場所や使用中の管理にも注意する。

本件連絡先 情報管理部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。