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[1996年8月6日:公表]

自動車内で乳幼児がシートレールにより大けが− RVワンボックス車等に相次ぐ −<抜粋>

最近、自動車内で、乳幼児が後部座席から転落し、前席のシートレール(スチール製)の端に頭や顔面をぶつけて大けがを負う事故が相次いでいる。中でも、RVワンボックス車(いわゆるミニバン)でエンジン前置き型のものや軽自動車での苦情事例が目立つ。

事故の当事者が0〜5歳の乳幼児であり、また頭や顔面に傷害を負っていることなどが全ての事故に共通しており、状況によってはさらに重大な被害が発生する危険性が高い。そこで、このような乳幼児の車内事故による更なる被害を未然に防止するため、苦情事例等を消費者をはじめ、関係方面に情報提供することとする。

苦情にみる事故の概要

  • 過去5年間に国民生活センターや消費生活センター等に寄せられた消費者相談の中で、こうした事故に係る苦情が7件確認されている。そのうち5件は、最近1年間に発生している。最近のこうした苦情の続発は、PL法の制定に関係しているというにとどまらず、最近普及してきたRVワンボックス車(特にエンジン前置き型)等が、この種の事故を多発させているためと考えられる。
  • 事故はブレーキ操作時、又は停車時に発生している。隣に大人が座っていて、ちょっと子どもから目を離したすきに転落して事故に至ったケースもある。
  • 事故の当事者はいずれも0〜5歳の乳幼児で、頭や額に傷害を負った。治療後も顔に傷痕やへこみが残ったり、後遺症が心配されるケースもある。なお、転落時の衝撃の大きさや傷害の部位によっては、さらに重大な事故が発生することも考えられる。

消費者へのアドバイス

  1. 1.シートレールの位置や構造によっては、同様の事故が発生する危険があるので、通常の座席位置で危険な突起物となっていないかをチェックすること。また、メーカーによる対策品が出されていないか確認し、出されていれば対応を求めること。
  2. 2.床面の危険な突起物の有無にかかわらず、特に乳幼児の乗車に当たっては、シートベルト又はチャイルドシートの装着が不可欠であり、装着励行が求められる。特にウオーク・スルータイプの車の場合、シートベルトを着用していないと、衝突の際や急ブレーキ時に後部座席より子供が飛び出す危険があることを認識すべきである。
  3. 3.ワンボックス車は停車中も子どもが遊ぶスペースとなることが多く、同種事故の危険があるので注意を要する。差し当たってはレール部分に衝撃を吸収できる毛布をかけたり、座席の間にエア・クッションを置くなどの自衛策を取る必要があろう。
  4. 4.軽自動車やクーペタイプの3ドア車で、後部座席の子供が乗り降りしやすいように、助手席シートを前に送り、背もたれを前に倒して使用しているケースが見受けられる。このような場合、後部座席の前方にシートレールが露出し、同種の転落傷害事故が発生する恐れがある。従って、後部座席へ乗車させる際、助手席の背もたれを前に倒したまま走行しないよう注意する必要がある。
  5. 5.この他、ワンボックス車を中心とする自動車内の事故として、子供などが、(1)シートの背もたれをフラットにした状態から起こす際、バネで撥ね飛ばされ骨折したり打撲傷を負った、(2)シート調整金具で手や足を切った、(3)スライド・ドアで指を挟みけがをした、(4)パワー・ウインドーに手や腕を挟みけがをした等、さまざまな状況で車内事故に巻き込まれるケースが多数報告されている。安全快適に使いこなすためのより一層の注意が求められる。

本件連絡先 相談・危害情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。