[本文へ] 消費生活・消費者問題に関する事例や対処方法を紹介しています。

現在の位置 : トップページ > 注目情報 > 見守り情報 > 高齢者・障がい者見守りボランティア > 生鮮食品の訪問販売−「試食したリンゴはおいしかったけど・・・」の巻

[2011年9月20日:更新]
[2011年9月15日:公表]

生鮮食品の訪問販売−「試食したリンゴはおいしかったけど・・・」の巻

  • 登場人物
    • 金田 みつえさん (68歳) 年金生活者
    • 金田 徳郎さん (72歳) 年金生活者
    • リンゴ販売業者 ヤマセン青果

ナレーション

ある日の午後のこと
事業者:
こんにちはー!リンゴはいかがですか?
みつえ:
あら、どちら様?
事業者:
私どもはリンゴを生産者から仕入れて、地元の農協や生協に卸している「ヤマセン青果」という者です。今日は新しい品種を多くの方に知っていただきたくて、宣伝を兼ねて青森の方からやってきました。
みつえ:
まあまあ、遠いところから大変ですね。お疲れでしょう。それに汗びっしょりで・・・。今お茶を入れますから、ちょっと休んでいかれたらどうですか?
事業者:
ありがとうございます。そう言っていただけるだけで疲れが取れる気分です。じゃあ、お言葉に甘えて、ちょっとごちそうになります。
みつえ:
来るだけでも大仕事なのに販売して回るのは大変でしょうね・・・。
事業者:
そうなんですが、農家の方々が新しく作った品種をぜひ味見していただきたくて、こうやって回っているのです。「白雪姫の母」という品種です。本当においしいんですよ。おひとつどうぞ。
みつえ:
では、ひとつ。(食べてみる)
あら、本当においしいわ。リンゴの甘酸っぱさがほどよくて、みずみずしいわね。
事業者:
そうでしょう!自信作なんです。先ほどお邪魔したそこの角の田中さんも「おいしい!」と言って、一箱買ってくれました。
みつえ:
あら、田中さんのところに行かれたの!あちらはご家族が多いですからね。でもうちは夫と二人暮らしだから、大して食べないんですよ。
事業者:
いやいや、数カ月は持つから大丈夫ですよ。金田さんも一箱いかがですか。
みつえ:
一箱なんて、とても食べ切れませんよ。私は試食させていただいただけで十分です、ごちそうさまでした。
事業者:
は〜!? 試食しておいて、買わないはないだろう!(急に態度が変わる)
みつえ:
えっ! そんな・・・。それじゃ一袋くらいなら買ってもいいけど・・・。おいくらですか?
事業者:
一袋だったら千円だよ。
みつえ:
それじゃあ、一袋いただきましょうか。

ナレーション

事業者は車に戻り、一箱抱えてきた。
事業者:
はい、一箱。1万4千円ね。
みつえ:
いえ、私は一袋と言ったんですよ。
事業者:
これくらい買ってもらわないと、割に合わねぇんだよ!
みつえ:
こんなに買えませんよ。持って帰ってください。
事業者:
できないね!さっさと1万4千円支払いな!
みつえ:
・・・しょうがないわね・・・。

ナレーション

怖くなったみつえは仕方なく、1万4千円を支払った。業者が帰った後、箱を開けてみると、半分は傷んでおり、それ以外のリンゴも食べてみると試食したものとは違い、スカスカでとてもまずかった。
みつえは夕方帰ってきた夫にこの話をした。
徳郎:
それはひどい話だなー。押し売りじゃないか。なんていう業者だ。
みつえ:
「ヤマセン青果」とか言っていたわ。最後は怖くなってお金を渡すのが精いっぱいだったから、領収証ももらっていないの。
徳郎:
それじゃあ連絡先も分からないのか。しょうがないなあ。
みつえ:
こんなことになってごめんなさい。私がもうちょっとしっかりして、お金を渡さなければ、そのまま帰ったかもしれないわね・・・。
徳郎:
済んだことは仕方がない。でも警察には届けておこう。この辺りの人が被害に遭わないよう、町会にも連絡しておこう。
みつえ:
はい。お願いします。

関連する見守り新鮮情報



見守り情報トップページへ

ページトップへ