念を押したのに元本割れ…個人年金保険の銀行窓口販売
2009年7月23日、メールマガジンに掲載された情報です。
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発生時期および場所
- 平成20年12月
- 九州・沖縄地方
内容
夫が亡くなり銀行へ手続きに行くと、よく分からない金融商品を勧められた。その後たびたび銀行から電話があり、断りきれずに行くと「今が一番よい時期。これから金利は上がっていく一方」と勧められた。「満期には必ず元金が戻るものにしたい」と何度も念を押すと、「大丈夫、元本は必ず戻ってきます」と行員は応じた。「確認票」などをどんどん読まれても、言葉の意味や内容はまったく分からなかったが、行員の指示に従って書類にチェックをして、500万円を支払った。2ヵ月後、その行員から「今なら元本は400万円戻る」と電話があり、一方的に解約か別の年金保険への移行を迫られた。(70歳代 女性)
ひとこと助言
- 相談窓口に来るまで、85歳から10年間受け取る変額個人年金保険を契約したと、本人は認識していませんでした。2ヵ月後、元本が80%を割ったため、一方的に「解約」か「保証金額付確定年金への変更」を求められたものです。
- 個人年金保険は、契約場所は銀行でも契約先は保険会社です。
- この事例以外にも「たまたま銀行を訪れた際に、不意打ち的に勧誘する」「断っているのに執拗に勧誘する」「保険契約と認識させていない」「元本保証と誤解させて契約させる」「クーリング・オフを妨害する」など、トラブルが急増しています。
- 心配なときは、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください。
銀行窓口での個人年金保険契約の確認ポイント
- 相手の説明だけで判断せず、こちらの確認ポイントの表(PDF)を使って確認しましょう。
本情報は、国民生活センターの情報をもとに、都道府県等の消費者行政担当部署等の協力を得て、編集・発行しています。
関連情報は、「個人年金保険の銀行窓口販売に関するトラブル−高齢者を中心に相談が倍増−」
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