フライパン
受付番号:2021018
目的
揚げ物を調理中のフライパンが傾いて転倒してやけどを負った。傾いて転倒した原因を調べてほしい。
テスト結果の概要
苦情品はJIS規格に基づく安定性試験で、要件にあるとおり転倒しなかったが、内容物が少量の場合、苦情品と内径が同じだが重い参考品に比べて、調理油過熱防止装置に鍋底が押し上げられて傾きやすいことが分かった。さらに、五徳中央からずらして載せた場合、転倒する場合があることも確認された。これらのことから、苦情品は調理中に内容物が減っていったことや、不意に五徳中央の中心からずれてしまったことが要因となり、傾きやすくなり転倒に至ったものと考えられた。なお、苦情同型品の取扱説明書には、内容物が少ない場合、フライパンが転倒する可能性があることや、取っ手を持って調理する必要があることなどの記載がみられたが、本体には表示がなかった。