独立行政法人国民生活センター

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[2020年2月:公表]

眼鏡の形をした拡大鏡

受付番号:2019095


目的

眼鏡の形をした拡大鏡を使用したところ、思ったより小さく見える。倍率表示に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は、光学中心では拡大倍率が表記倍率1.6倍と差がなかったものの、累進屈折力レンズが使用されているため、光学中心から離れた位置では表記倍率よりも低くなっていることがわかった。苦情品を使用して数cm〜30cm程度先の近くを観察する場合には、瞳孔が鼻側に移動するため、使用者は光学中心よりも鼻側のレンズの位置で観察することとなる。そのため、苦情品を使用した際に表記倍率どおりに拡大して見えなかったものと考えられた。なお、苦情品は使用目的上、近くのものを拡大して観察する商品であるため、本来なら光学中心間距離が一般的な人間の平均瞳孔間距離よりも短くならなければならないが、反対に長くなっていた。レンズの光学中心と瞳孔の位置(光学中心間距離と瞳孔間距離)が大きくずれるとプリズム作用が生じ、眼精疲労や像が明確に見えないなどの問題が起きる。