車いす
受付番号:30203
目的
車いすを使用中、左側の前輪と後輪の間のフレームが破損した。商品に問題がないか調べてほしい。
テスト結果の概要
苦情品の左側のフレームは、使用中に内側のパイプがずれたため、左側前輪付近の外側のパイプが外れたものと考えられた。なお、左側前輪部の連結部分は、ずれたフレームが接触していたため、判別ができなかったが、左側の後輪部フレームの締結部の外側パイプにはナイロンナットによる締め付けの痕跡がみられなかったことから、製造段階において、ボルト、ナイロンナットによる締結がされていなかった可能性が考えられた。さらに、苦情品はJIS認定品ではなかったが、苦情同型品についてJIS T 9201に準拠した走行耐久性試験を実施した結果、締結用のボルト、ナイロンナットの有無に関わらず、規定回転数に達せずにフレームが破断したため、フレームの強度が不足していたものと考えられた。