照明器具
受付番号:30036
目的
照明器具の構成部品をつなぐジョイントが破損したため、部品がぶら下がった状態になった。ジョイントが破損した原因を調べてほしい。
テスト結果の概要
苦情品はポリカーボネート製ジョイントが複数箇所で破損しており、どの箇所が最初に破損したのか判断することはできなかった。しかし、破断面上にストライエーション(しま模様)やリバーパターンがみられ、亀裂の起点付近が平たんであったことから、ソルベントクラックにより亀裂が発生し、繰り返し応力の作用により亀裂が徐々に進展し、事故時に一気に破断に至った可能性が考えられた。苦情品の破損箇所周囲の球体部品がべたついていたことから、ソルベントクラックの原因となる油分等が油煙などとして付着する環境で使用されていた可能性が考えられた。なお、取扱説明書にはソルベントクラック等による破損に関する注意表示はみられなかった。