折りたたみ椅子
受付番号:27015
目的
座っていた椅子の脚部が破損したため転倒し、肩、腕や膝を打撲した。脚部が破損した原因を調べてほしい。
テスト結果の概要
苦情品は貫(脚と脚の間に水平に渡される補強材)の溶接部が疲労破壊によって徐々に破損し、相談者が座ったときに座面に対して斜め下方向に荷重がかかったことで全体の破損に至ったものと考えられた。また、苦情同型品は貫と脚の溶接幅が苦情品と比べ約5割大きかったこと、苦情同型品を用いてJISに準拠した強度テストや過度の荷重テストなどを行ったが、変形、破損等の異常は認められなかったことから、苦情品は溶接が適切でなかった可能性も考えられた。