椅子
受付番号:24220
目的
説明書に従い組み立てた椅子に座ったところ、座面の支柱を受ける樹脂部分が割れて、椅子が壊れ、肋骨(ろっこつ)を損傷した。椅子が破損した原因について調べてほしい。
テスト結果の概要
破断面調査の結果から、苦情品の破断は軸のねじ部の下端と軸受けのねじ部の上端だけが重なった状態で、その1点に荷重が加わったことにより生じた過大な応力によるものであると考えられた。しかし、苦情同型品に対して、破断面調査結果から考えられる事故状況を再現した荷重テスト等を実施したが、軸受けは破損しなかった。なお、苦情品及び苦情同型品の軸受けの内部には樹脂の成型時に生じたと考えられる気泡が多数見られたが、5月に購入した後継品は軸受けの形状が変更され、内部に気泡が見られず、肉厚が約2倍となっていた。