防水性繊維製品を脱水していたら洗濯機が飛び跳ねた!倒れた!

 「折りたたみ自転車」は、収納や持ち運びに便利なことや、比較的安価な商品が増えたこともあって、近年販売台数が伸びています。その一方で、1991年度以降2001年度(2002年3月末現在)までに全国の消費生活センターに寄せられた「折りたたみ自転車」に関する、フレームやハンドルの「破損・折損」や「部品脱落」など、安全、品質・機能についての相談件数は87件あり、特に最近の3年間は増加しています(図参照)。
 なかには、「走行中、ペダルが割れたため転倒。肋骨1本を骨折し、肩に打撲を負った」、「歩くぐらいの速度で走行中、フレームが突然折れ、右足首を骨折し、全治4週間と言われた」などの深刻な例もありました。


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特徴
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走行中の転倒事故が多い
 肋骨の骨折や、腰の打撲などのけがをしたという危害情報は26件でした。うち17件(65.4%)は転倒事故で、その多くは走行中に発生した事故でした。
 また、けがはしなかったが、けがのおそれがあったという危険情報は13件ありました。

肋骨や鎖骨の骨折などの重症事故も発生
 26件中の主なけがは、「すり傷や打撲」14件、「骨折」6件、「刺傷・切傷」3件などで、「骨折」では、6件中5件が治療期間3週間以上または入院を要する重症事故でした。
 また、事故は「折りたたみ自転車」を購入してから6ヶ月未満で発生することが多いことがわかりました。

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ハンドル、フレーム、ペダルが「折れた」、「外れた」
 折りたたみ自転車」でけがをした、または、けがのおそれがあったという39件の情報について、不具合の生じた主な箇所を調べたところ、「ハンドル」11件、「フレーム」9件、「ペダル」8件でした。これらの箇所が折れたり、外れたりするなど、「折りたたみ自転車」の安全性や品質に問題のあるものが目立ちました。


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実例
CASE1
フレームに不具合

外国製折りたたみ自転車で歩くぐらいの速度で走行中、フレームが突然折れ、右足首を骨折した。全治4週間。
(1999年 60歳代女性)
CASE2
ハンドルに不具合

折りたたみ自転車で国道を走行中に突然ハンドルが折れ、あごから落ちた。歯が折れ、あごにけがをして縫い、むち打ち症にもなった。購入後1ヶ月の事故であった。
(2000年 20歳代男性)
CASE3
ペダルに不具合

折りたたみ自転車で走行中、ペダルが割れたため転倒。肋骨1本を骨折し、肩に打撲を負った。
(1999年 60歳代男性)
CASE4
その他

折りたたみ自転車が走行中に折りたたまり、転倒した。右足首の靭帯を切り入院した。これ以前にも、購入から4ヶ月後に同様のことがあり、顔に擦り傷がついた。
(1999年 20歳代女性)
     

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対策
その1
購入するとき

(1)事故が起きた時の対応や保証の問題を考えると、特に、商品を手に取って確認できないインターネット、通信販売、テレビショッピング等で購入する際は、購入先の販売店名や、製造したメーカー名等の連絡先を確認してから購入しましょう。

(2)「折りたたみ自転車」の購入は、JIS、SG、TSなどのマークを参考にして、購入時には試乗や折りたたみ操作を試しましょう。


その2
使用するとき

(1)乗車前には、折りたたみ自転車の各部が確実に締め付けてあるか、破損箇所がないか等をその都度、点検しましょう。

(2)走行中に、変な音、振動、がたつきなどの異常に気がついたら、直ちに使用を中止して点検し、自分で解決できない場合は販売店やメーカーに連絡しましょう。

(3)タイヤサイズが小さい場合、段差で転倒する危険性が高くなります。車道から歩道に上がるような段差では、必ず降車し押し歩きして通過しましょう。


業界への要望
(1) JIS規格を参考にするなどして、安全性の高い折りたたみ自転車の普及に努めるよう望みます。
(2) さらに安全性を高めるために、SGマーク制度やTSマーク制度も積極的に活用するよう望みます。

行政への要望
(1) 折りたたみ自転車固有の項目をJIS規格に追加するよう望みます。
(2) 事業者がJIS規格、SGマーク制度やTSマーク制度を積極的に活用するよう奨励することを望みます。

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コラム
「折りたたみ自転車」をテストしてみました
 店舗で購入した8銘柄およびインターネットで購入した8銘柄の「折りたたみ自転車」についてテストし、次のようなことがわかりました。

(1) 「折りたたみ自転車」の強度を、JIS規格に従ってテストしたところ、ハンドルやフレームの強度が足りないものがありました。

(2) 延べ走行距離が比較的短いうちにペダルが外れたり、スポークが切れたり、ネジ類が緩んだり、また、折りたたみの延べ回数が少ないうちにネジ山がつぶれたり、レバー類が脱落したりするなど、耐久性に問題がある商品も見られました。

(3) 運転する際の姿勢に違和感を感じるものや、車体がふらついてバランスを取るのに注意を要し、走行が安定しにくいものがありました。

(4) 組み立て・折りたたみ操作が難しいものや、操作手順が多くて煩雑なものがありました。また、自動車のトランクへの積み降ろしのしにくいものがありました。

(5) 車体に製造業者名または略号が表示されていなかったり、表示されてあっても製造業者名かその略号であるかの判断が困難なものがありました。

自転車の安全確保に関連する制度
(1)JISマーク
(2)SGマーク
(3)TSマーク
工業製品について国がJISに基づいて審査し、許可された事業者のみがJISマークを付けることができる。
生命又は身体に対して危害を与えるおそれのある製品について、安全な製品として(財)製品安全協会の認定基準に合格した自転車に付けられる。
(財)日本交通管理技術協会が実施する警察庁認定の「自転車安全整備技能検定」に合格し、自転車の点検、整備と安全利用の指導について専門的な知識と技能を持っている自転車安全整備士が点検整備し、道路交通法令などに定める安全な普通自転車であることが確認された自転車に付けられる。

2002年5月発行「くらしの危険No.256」より