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[2015年6月29日:掲載]

プリペイドカードの番号を伝えて支払ったアダルトサイトの料金

アダルトサイトの利用料金を、コンビニでプリペイドカードを購入して支払うよう指示され、その後返金された事例について紹介する。


相談内容

 先ほど、スマートフォンのアダルトサイトで動画を見ようとしたら「登録しました」と表示が出た。画面上の「誤作動の方の退会処理」というボタンを押し、退会メールを送ったところ「退会処理ができません。電話をしてください」という返信がきたので電話をかけた。電話に出た男性に「誤作動したので退会したい」と伝えたところ、男性からメールに表示されたID番号を確認されたので伝えると「既に登録処理されている。利用料金約13万円は支払ってもらう。コンビニに行って再度電話をしてほしい」と言われた。支払わなければいけないと思い、コンビニに行って電話をかけたところ、マルチメディア端末の前で操作をするよう男性に指示され、プリペイド型電子ギフト券(以下、プリペイドカード)約13万円分の購入手続きをし、レジでお金を支払った。購入後、再度電話でファクス番号を聞き、プリペイドカードの番号部分のコピーを送った。その後、インターネットで調べたら詐欺だと分かった。支払ったお金を返してほしい。

(40歳代、男性、給与生活者)



結果概要

 相談を受け付けた国民生活センター(以下、当センター)では、アダルトサイトのトラブル事例について説明し、「請求に納得できないのであれば支払わずにようすをみるという対応でよかった。メールアドレスを知られたので今後、業者から督促がくると思われるが、受信拒否設定等をして連絡を絶つように」と助言した。併せて当センターからプリペイドカード発行会社(以下、発行会社)のお客様相談窓口に相談者の事情を伝え、返金方法はないかと聞いたところ「当社のアカウントを持っていれば、プリペイドカードの利用状況を確認できる。プリペイドカードが利用されておらず、価値が残っているようであれば、一定の条件下で返金が可能な場合もある。直接、利用者からこちらに電話をかけてほしい」ということであった。当センターから相談者に連絡したところ、相談者は発行会社のアカウントを持っていないとのことだったので、「すぐに発行会社のアカウントを取得し、プリペイドカードの利用状況の確認をしてほしい。時間が勝負だ」と伝えた。助言から1時間半後に相談者から電話があり「利用状況を確認したら、全額利用されずに残っていた」と報告があったので、発行会社のアドバイスを伝え、お客様相談窓口に電話をかけて相談するよう助言した。翌日、相談者から「業者から、プリペイドカード番号の確認ができないとメールが届いたが無視した。発行会社から、一定の手続をした後に返金をすると言われた」と報告があった。

 10日後、相談者から「発行会社から全額返金された」という連絡があったので、相談を終了した。



問題点

 プリペイドカードを不正に取得しようとする「詐欺業者」とのトラブルが、全国の消費生活センターに複数寄せられている。このようなトラブルで悪用されているのは、主に「サーバ型」と呼ばれるプリペイドカードである。プリペイドカードの価値がカード自体に記録されている商品券や磁気カード、ICカードと違い、サーバ型プリペイドカードは発行会社の管理するサーバにその価値が記録されている。そのため、カードそのものが手元になくても、カードに記載された番号などをインターネット上で入力して使用できるものもある。したがって、サーバ型プリペイドカードのカードに記載された番号等を相手に伝えることは、購入した価値を相手にすべて渡したことと同じである。

 サーバ型プリペイドカードを、不当な請求の支払手段として悪用する業者は、金融機関の口座を持っていなかったり、審査が通らずクレジットカード会社やプリペイドカード会社の加盟店になれなかったりするなど、詐欺業者の可能性が高い。

 業者がプリペイドカードを取得しようとする背景として、消費者からの入手が簡単であること、悪用しても業者の所在地や連絡先が特定されにくいことのほか、プリペイドカードを高い換金率で買い取る業者が存在していることが考えられる。プリペイドカードの購入を指示した業者とは、トラブル発生後に連絡が取れなくなることが多いため、業者と直接交渉して返金を求めることは困難となる。特に、詐欺業者は消費者からプリペイドカードに記載されている番号等を聞くなどして価値を取得した後、すぐに使ってしまうので、消費者がだまされたことに気づいた時には価値が残っていないことがほとんどであり、いったん相手に渡した価値を取り戻すことは非常に困難である。さらに、手元に現金がない消費者が「自身のクレジットカードを使ってプリペイドカードを購入するよう指示された」結果、クレジットカード会社に支払いができなくなったという事例もみられる。クレジットカード会社への支払状況はクレジットやローンの審査の参考にされるので、クレジットカードの支払いを滞納していると、今後、クレジットやローンの契約をする際に影響が出ることも考えられる。

 こうしたトラブルにあわないためには、まず覚えのない請求等に簡単に返信したり連絡しないこと、他人から言われてプリペイドカードを購入したり、カード番号等を伝えたりしないことが重要である。また、万が一、番号を教えてしまった場合でも、プリペイドカードの発行会社によっては何らかの助言を得られる場合があるので、早急に連絡してほしい。

参考:プリペイドカードの購入を指示する詐欺業者にご注意!!−「購入したカードに記載された番号を教えて」は危ない!−(2015年3月26日 国民生活センター公表)




ここに掲載する相談事例は、当時の法令や社会状況に基づき、一つの参考例として掲載するものです。
同じような商品・サービスに関するトラブルであっても、個々の契約等の状況や問題発生の時期などが異なれば、解決内容も違ってきます。

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