独立行政法人国民生活センター

検索メニュー

×閉じる

現在の位置: トップページ > 相談事例・判例 > 相談事例と解決結果 > 車内用遮光カーテンの吸盤による収れん火災

ここから本文
[2012年12月27日:掲載]

車内用遮光カーテンの吸盤による収れん火災

相談内容

 自動車の車内用遮光カーテンをカーテン紐(ひも)を通して2個の吸盤(黒)で留めていたが、吸着力が弱いので100円ショップで購入した透明の吸盤に付け替えた。

 以前から車内に焦げ痕があることに気づいていたが、気にはしていなかった。先日、ドライブ中に運転席のヘッドレストから白い煙が上がり焦げ臭かったので、調べてみると、シートが焦げていた。吸盤がレンズの役目をしていた。

焼け焦げの原因について

 シートが焦げた原因として収れん火災が考えられる。収れん火災とは、太陽からの光のエネルギーが凸(とつ)レンズや凹(おう)面鏡およびこれらと同じ作用をする物体により反射または屈折し、 これが1点に集まることで可燃物を発火させる火災である。

 この火災は、太陽の位置、気象条件、収れんを起こす物体の向き、可燃物の位置などの諸条件がすべて重なったときに起こる偶発性の高い火災である。

 東京消防庁の調べでは、東京都内で2005年に8件、2006年に2件、2007年に6件の収れんによる火災が発生している。

 その後も、2010年に布団付近に置いていた水の入ったペットボトルが凸レンズの役目をして、太陽の光を集めて焦点を結ばせたことで、布団が燃えるという火災や、2011年には非常用と して水を入れておいた梅酒用のガラス瓶が凸レンズの働きをして、太陽光線が収れんされたことによる火災などが発生している。

 「アルミホイールによる収れん火災に注意!−メッキ処理された凹面鏡のようなホイールについて−」(2008年11月6日 国民生活センター公表)では、収れん火災を起こす物体には、凹面鏡、ステンレス製ボウル、ルーペ、金魚鉢、ガラス球、ペットボトル、老眼鏡、アクセサリー用の吸盤などを挙げている。

結果概要

 販売中の吸盤のパッケージを確認したところ、収れん火災について注意表示がされていることが分かった。受付センターが製品を販売店から送付してもらい調べたところ、注意表示はあっ たが気づきにくいため、誰にでもすぐに分かるような表示にしてほしいと伝えた。販売店からは、デザインの担当者と検討し、新しい表示にするとの回答があった。


ここに掲載する相談事例は、当時の法令や社会状況に基づき、一つの参考例として掲載するものです。
同じような商品・サービスに関するトラブルであっても、個々の契約等の状況や問題発生の時期などが異なれば、解決内容も違ってきます。