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[2007年3月9日:掲載]

ファンヒーター吹出し口用ガードの起毛状の耐熱繊維が消失してやけどのおそれ

相談内容

 1年前に子供のために石油ファンヒーターの吹出し口用やけど防止ガードを購入し、使っていたら、ひと月経って温風が直接当たる部分の起毛状の耐熱繊維が消失して金属がむき出しになった。メーカーに連絡して商品を送ったところ、すぐに改良された新製品が送付されたが、わずか3日目で耐熱繊維が消失して同様の状態になった。幸い子どもにやけどの被害はなかったが、やけどをするおそれがあるので調査して欲しい。

(30代 女性 家事従事者)

相談の概要およびコメント

 苦情品は金属のフレームを起毛状の耐熱繊維で覆ったもので、ファンヒーターの温風吹出し口に取り付けて使うもの。メーカーに連絡したところ、「相談者宅で現状を確認させて欲しい」とのことだったので、相談者の許可を得てヒーターの吹出し口および吹出し口から5cm離れた場所の温風の温度を測定しました。その結果、メーカーが想定していた耐熱繊維の耐熱温度の240℃を超える280℃の箇所がありました。また、後日メーカーが十数銘柄のファンヒーターの温風の温度について調べたところ、想定した耐熱温度を超えるものが複数見られました。

 なお、全国の消費生活センターに寄せられた相談を調べたところ、異なるメーカーの同種の製品でもやけどの事故が寄せられており、同様の現象が複数のメーカーの製品で発生している可能性があります。

 今回はメーカーが苦情品を引き取り、相談者に返金しましたが、国民生活センターからは同様の事故を防ぐためにも広く注意を呼びかけるよう求めたところ、自社のホームページにて情報提供するとの報告がありました。 (注1)

アドバイス

 フレームが起毛状の耐熱繊維で覆われた石油ファンヒーターの吹出し口用やけど防止用ガードは、ヒーターの種類によっては耐熱繊維が消失してやけどのおそれがあります。やけどを防ぐことを性能としてうたっているだけに、消費者には触っても大丈夫という油断が生じやすく、事故に至る危険性が高いと思われます。

 同種のファンヒーターの吹出し口ガードを使っている場合は、製品の耐熱繊維がなくなってないか確認してください。また、ガードに触れるとやけどのおそれがありますので十分注意してください。

(注1) 点検のお願い ‐株式会社リッチェルのホームページより‐
http://baby.richell.co.jp/static.html?fi=k_guard01


ここに掲載する相談事例は、当時の法令や社会状況に基づき、一つの参考例として掲載するものです。
同じような商品・サービスに関するトラブルであっても、個々の契約等の状況や問題発生の時期などが異なれば、解決内容も違ってきます。