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[2006年8月29日:掲載]

事業者に削除を依頼したホームページ上の個人情報がいつまでも検索エンジンにヒットしてしまう

 インターネットの検索エンジンで自分の氏名を検索したところ、数年前に応募した懸賞の当選者一覧表がヒットし、自分の氏名、居住地、年齢が掲載されていた。当該懸賞に当選したことは事実であり、応募の際に当選者は事業者のホームページで発表する旨は知らされていたが、抽選後数年経過してもまだ掲載されていたので驚いた。氏名、年齢等の個人情報が掲載されているので悪用が心配になり、事業者に自分の情報の削除を求めたところ「わかりました」と言われた。しかし、後日、再度検索エンジンで自分の氏名を検索したところ、相変わらず当該ページがヒットした。約束が違うので、再度削除を求めたが前回と同様の対応である。削除させることはできないか。

(30歳代 女性 家事従事者)


アドバイス

 個人情報保護法では、個人情報取扱事業者が個人データを第三者に提供する際には、原則として本人の同意を得なければならないと定められています。つまり事業者が社内でデータ化された顧客名簿等を一部でもホームページ等に掲載する場合にも、原則として掲載されている本人の同意が必要ということです。仮に、事業者が本人の同意なくホームページに掲載したのであれば、原則として本人は掲載の停止を求めることができます。

 今回の相談を上記の規定に照らして考えてみた場合、相談者はホームページへの氏名等の掲載に同意して懸賞に応募していることから、後から掲載の停止を求めたとしても、事業者は必ずしもこれに応じる義務があるわけではありません。(個人情報保護法施行前に同意を得ていれば、個人情報保護法施行後に改めて同意を得る必要はありません。)また掲載期間の約束をしていないことから、抽選後数年間掲載を続けていることが直ちに違法とまでは言えないと思われます。

 ただし今回の場合、事業者が「削除する」と約束したのですから、法律上の義務にかかわらず、これを守るべきであると言えるでしょう。

 事業者のホームページを確認したところ、トップページからは直接「当選者一覧表」にはたどり着けませんでした。しかし、一般の検索エンジンに相談者の氏名を入力し検索してみたところ、確かに相談者の言う「当選者一覧表」のページを発見することができました。なぜこのようなことになるのでしょう。これは、「『当選者一覧表』が入っているファイルが存在しており公開されている状態になっているが、トップページからのリンクは切れている」からだと考えられます。完全にこのファイルを削除するか、公開を停止すれば、検索エンジンからの検索にもヒットしなくなるはずです。

 技術的にファイルを削除等することができるのは、ホームページを掲載した事業者です。今回の場合、事業者がトップページからのリンクを切っただけで、「当選者一覧表」のファイルが削除できたものと誤解している可能性もあるので、相談者には事業者に現在の状況を説明した上で再度の対応を求めるよう助言したところ、数日後ファイルが削除されていたとの報告がありました。




ここに掲載する相談事例は、当時の法令や社会状況に基づき、一つの参考例として掲載するものです。
同じような商品・サービスに関するトラブルであっても、個々の契約等の状況や問題発生の時期などが異なれば、解決内容も違ってきます。

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