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[2003年11月18日:掲載]

除光液を混ぜたら破裂したマニキュアの瓶

 擬似餌の鉛の表面をマニキュアで塗装しようと思い、新品のマニキュアに除光液を混ぜて蓋をしたら、瓶が破裂して、周囲のカーペットが汚れてしまった。マニキュアにも除光液にも、混入に対する注意表示はなかった。

(30歳代 男性 無職)


アドバイス

 マニキュアの成分はニトロセルロースと溶剤で、その溶剤はトルエン、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトン、エタノールなどで、その他に樹脂類や可塑剤、製品によっては水を少量含みます。除光液の主成分はアセトン、酢酸エステル、その他の溶剤、香料・染料・水等を含みます。マニキュアは塗りやすい粘度に作られていますが、使っているうちに粘度が高くなることがあります。粘度が高くなったマニキュアを希釈するために希釈剤が販売されています。希釈剤の主成分は酢酸ブチル、酢酸エチルです。

 容器いっぱいにマニキュア液、除光液、希釈剤を入れた場合、成分のアセトンや酢酸エチルなどは体温ぐらいの温度によっても気化しやすいため、瓶の上部に一定の空間がない場合、気化したガスの逃げ場がなくなり、瓶が内圧に耐えられなくなり破裂することがあります。

 マニキュアの容器はガラス瓶です。ガラス瓶はビール、炭酸飲料、果実飲料、化粧品など、いろいろなものに使われていますが、目に見えないキズ、内圧の上昇、製造時のひずみなどが原因で、突然割れたり、破裂することもあるので、取り扱いには注意しましょう。



コメント&解説

 当センターで数種類のマニキュア、除光液、希釈剤の表示を確認したところ、希釈剤には混入に対する注意表示がありましたが、マニキュア・除光液には注意表示のある商品とない商品がありました。

 自動車や家具の塗装がはがれたときに応急処置をする、今回の事例のように疑似餌の作成に用いるなど、マニキュアを好みの粘度にして使用することがあるようですが、使用方法によっては、思わぬ事故が発生します。色を混ぜて作ろうとして、マニキュアとマニキュアを混ぜたところ、瓶が破裂して親指を9針縫うという事故も発生しています。

 日本化粧品工業連合会によれば、粘度が高くなったマニキュアの希釈には希釈剤を用い、容器の表示(「中味が膨張し瓶が割れることがあります。瓶の上部に十分な空間を残しておいて下さい」等)に注意をして欲しいとのことです。




ここに掲載する相談事例は、当時の法令や社会状況に基づき、一つの参考例として掲載するものです。
同じような商品・サービスに関するトラブルであっても、個々の契約等の状況や問題発生の時期などが異なれば、解決内容も違ってきます。

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