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[2003年2月17日:掲載]

上京したての若者に2度も高額な絵画を契約させたキャッチセールス

 就職のため上京したばかりの頃、繁華街を歩いていたら若い女性に声をかけられて絵画の展示会に連れて行かれた。中に入ると営業員から長時間絵の説明をされ、「上京してきたなら自分を変えなきゃ。月々数千円のローンなら大丈夫でしょ」などと言われ、断わる勇気もなく絵画を購入させられてしまった。1ヶ月後に同じ営業員から電話があり、パーティーがあるので出てこないかと誘われて出向いたら、パーティーではなく展示会で、再び絵画を勧められた。最初、「購入する」と返事をしてしまったため営業員は上司に報告に行った。その間に考え直して「やはりいらない」と断わると、営業員は「営業妨害だ」と言い、再度上司のところに報告に行き、泣きながら戻ってきた。そこで、仕方なくもう一枚絵画を契約してしまった。2点合わせて80万円以上になる。クレジット契約で支払うことになっているが、クレジット契約は初めての経験で自分には負担が重すぎる。解約したい。

(20歳代 男性 給与生活者)

アドバイス

相談を受け付けた時には、クーリング・オフ期間が経過していたため、クーリング・オフはできませんでした。そこで、相談者が、販売方法で納得できない点と解約したいことを書面にして販売会社に出すように助言した後、当センターからも販売会社に連絡を取り、解約について話をしました。販売会社は、社会経験の未熟な若者に高額なものを販売したことを認め、2点合わせて6万円の違約金で解決したいと回答してきました。相談者もこれに合意したため、相談を終了しました。

コメント&解説

 キャッチセールスで契約をしてしまった場合、特定商取引に関する法律で指定された商品・サービスであれば、契約書をもらってから8日以内にクーリング・オフすることができます。8日を過ぎてしまっても、契約書にクーリング・オフの告知がなかった場合などは、無条件解約することができます。

 また、クーリング・オフができない場合でも、販売時に問題点があれば、契約を解除できる場合もあります。この相談では、就職したばかりの相談者に対し高額の契約をさせていること、断わっているのに強引に勧誘をしていること、2回目に展示会に誘う際、パーティーだといって販売目的を告げなかったこと、などの問題点が考えられます。

 消費生活センターに相談する時には、契約書やクレジット契約書等の資料を用意し、販売時にどのような状況で、どのように勧誘されたかを思い出してメモにしておくと、問題点が見つけやすく相談もスムーズに進みます。


ここに掲載する相談事例は、当時の法令や社会状況に基づき、一つの参考例として掲載するものです。
同じような商品・サービスに関するトラブルであっても、個々の契約等の状況や問題発生の時期などが異なれば、解決内容も違ってきます。