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[2002年6月20日:掲載]

オードトワレ(瓶入りの香水)が乗用車物入れで破裂

 前日に購入した、輸入品のオードトワレを、朝1回使用した後、8時から17時まで夏の炎天下に駐車した車内の運転席横の物入れに入れておいた。退社時(17時)、車に戻ったところ、オードトワレの瓶が破裂しており、物入れ内部のプラスチックがばらばらになっていた。オードトワレの外箱、瓶には「高温となる場所には置かない」旨の記載は見当たらなかった。車の物入れの交換とオードトワレを弁償してほしい。

(30歳代 男性 給与生活者)

アドバイス

 事故は8月に発生しました。夏の炎天下に窓を閉めきって駐車した場合、車内の温度は50℃以上、また、ダッシュボード付近では80℃前後になります。

 窓のくもり止めスプレーを車中に置いておいたところ破裂し、ガラスが破損した事故やライターが自然発火した事故も発生しています。

 センターで事故発生原因を調査したところ、瓶が破裂したのは、内容物(エタノール、常水、香料等)の体積が膨張して内部の圧力が上昇して、瓶表面の小さな傷から破裂したことが分かりました。また、事故品と同型の製品に熱を加えて再現テストをしたところ、約50℃で破裂しました。

 輸入元は「高温となる場所には置かない」旨の表示がなかった点を認めて、「高温多湿での保管をお止め下さい」と表示を変更しました。また、相談者には輸入元が契約しているPL保険から保険金が支払われ、車の物入れの交換代金が支払われました。

 生活スタイルが多様になり、また自動車関連商品もたくさん販売されているために、いろいろな物が車内に持ち込まれます。日光と気温により車内は予想外に危険な状態になります。車内に物を置くときには十分に注意をしましょう。

コメント&解説

 オードトワレは、薬事法第2条第3項に定める「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪をすこやかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう」化粧品に分類されます。

 化粧品の表示に関する法律等は薬事法、薬事法施行規則、不当景品類及び不当表示防止法、化粧品の表示に関する公正競争規約・同施行規則(化粧品公正取引協議会に参加する事業者に適用するもの)があります。製品に品質保持のために「高温多湿の場所には置かない」等の表示のある製品もありますが、法律等によって、オードトワレの使用上又は保管上の注意事項の表示は定められていません。しかし、本件のように、事故が発生していることを考慮すれば、注意事項の表示が望まれます。


ここに掲載する相談事例は、当時の法令や社会状況に基づき、一つの参考例として掲載するものです。
同じような商品・サービスに関するトラブルであっても、個々の契約等の状況や問題発生の時期などが異なれば、解決内容も違ってきます。