[2014年5月2日:公表]
両親がファンドに投資しようとしている。業者は信用できるか?
質問
高齢の両親が「間違いなくもうかると教えられた」と、電話勧誘で聞いたことのない会社の海外ファンドに投資しようとしている。業者のホームページもなく、関連情報がない。信用できるのか?
回答
取引内容を十分に理解できない商品に投資することは、危険そのものです。事業者については、まず金融商品取引業の登録の有無を確認しましょう。
解説
いわゆる「ファンド(集団投資スキーム)」持分の販売勧誘や運用を業としている者は、金融商品取引法で「金融商品取引業者」としての登録が原則として必要です。金融商品取引業の登録の有無は、金融庁のウェブサイトで確認できます。
しかしながら、登録されていることが、必ずしも取引する商品の安全性を示す指標ではないことも理解しましょう。
事例のようなパターンで勧誘される投資商品は、えてして元本の保証がなく、取引状況次第で投資金額の全損失、あるいはそれ以上の負担を負うものもあります。契約者自身が、取引内容や、被る可能性があるリスクについて理解し、覚悟できるものを選ぶことと、あくまで余裕資金の範囲内での運用を心がけましょう。
迷ったとき、困ったときには、お近くの消費生活センターにご相談ください。
参考
- ファンド型投資商品・未公開株・怪しい社債
- 投資経験の乏しい者に「プロ向けファンド」を販売する業者にご注意!−高齢者を中心にトラブルが増加、劇場型勧誘も見られる−
- 金融商品取引業者登録一覧(金融庁)[PDF形式]
- いわゆるファンド形態での販売・勧誘等業務について(金融庁)
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